Making TASSANIC WORKS

ある「楽器吹き」の物語

まつりのあとで

コンクールから一週間。
「敗因はこの私。ウチのメンバーは最高の仕事をした。」
どっかの監督のような台詞を言ってみる。
色々な要因が重なって、ブログも楽器生活も休んでしまった…。
まあ、楽団の練習が休みだったのと、本を少々買いすぎてしまったという話だが…(笑)
…さて、語るか。

本番が終わり、結果発表。我々は「銀賞」であった。
県大会から支部大会に進む団体は、「金賞」受賞団体の中から推薦という形になる。つまり、我々のコンクールはこれでおしまいとなってしまったのだ。
帰りのバス。流石に空気が重い。
講評用紙が回ってきたので読んでみる。
「表現に幅がある、起伏に富んだ良い演奏でした。」「全ての音が平面的に聴こえてしまっています。」…あれ?
審査員によって、真逆の評価が成されてしまっている…!?
しかし、録音を聞いてみたら…言いたいことがなんとなく分かってしまった。いい演奏ではあったが…ということなのだろうか。私個人も、録音で分かるレベルのミスを犯してしまっていた…精進あるのみ、である。
それとは別に、もう一つ、録音を聞いて思ったことがあったのだが…。

無事に本拠地に帰還。今回は終了後の打ち上げ(飲み会)もある。
移動中、団長に疑問をぶつけてみた。
「ユーフォニアムの音が、よく聞こえていましたよね…って、大きすぎるのは気のせいですか?」
「…うん。そうなんだよね。」―やっぱりか。
店にて。珍しく、団長の向かいのに座ることとなった。団長の隣には、指揮者もいる。
結果、なかなか濃い話をすることとなった。内容は割愛させていただくが…。
一つ、団長から言われたことがあった。
「Tassanic は技術はあるんだが、考えて吹いてないよね。」
―うっ、直感型プレーヤー(?)の弱点を突かれてしまった。流石は歴戦の強者、お見通しか。
そう、その点が私の課題なのである。考えて吹く…一生のテーマかもしれない。
今後、その機会は増えそうである。実は、戻りのバスの中で、重大発表(?)がされていた。
それは、楽団のミニコンサートにおける私のソロデビュー。以前話していたことが、本当になってしまった。ソロ候補者の人数が多かったら流れるという話だったので、普通に立ち消えするものとばかり思っていたのだが…了解。やってやるぜ(笑)
人数の話をすれば、むしろ足りない状態だったらしい。飲みの席で、さらに声がかけられていく。
ウチの楽団には、音大出身者が2名ほどいるらしいのだが…そのうちの一人にも声がかかった。その方、普通に受けていらっしゃる。流石は本職…って、ちょっとまて!?…私が、その人と対決する羽目に!?
ほとんどプロ VS 自称「楽器吹き」の素人…分が悪いにも程がある(笑)
実際には、VSの形じゃないからいいようなものだが…その方と私を並べてしまっていいのか!?

―コンクールで敗退して意気消沈…とか言ってる暇は無いようだ。
今後も、この件を含めて、出来る限りリアルタイムの出来事を綴っていくつもりである。
乞う、ご期待!!

(…って言える内容だったらいいなあ。頑張って書こう…いや、吹くのか。)

激闘のコンクール!

日曜日は、吹奏楽コンクールの県大会であった。
さて、どうなったか―。

私は、ちょっと人には説明しづらい特技を持っている。それは、頭の中でいつでも、音楽をBGMのように自由自在に流せると言うもの。おかげで、ipodいらずなのだが…。
いつもなら、本番前日であっても全く関係の無い曲が流れていたりする。しかし今回は、しっかりと課題曲・自由曲が流れ、しかも、日を追うごとにどんどん曲の精度が上がってきていたのだ。
その結果、最高の精神状態で、コンクール当日を迎えることができたのである。

コンクールの会場までは少し距離があるため、いつもの練習場所に一度集合し、そこからバスでの移動となった。
会場付近で一度練習し、その後、改めて会場に乗り込むという流れである。
車内にて。あるメンバーが、こう話しかけてきた。
「外囿祥一郎のDVDがあるんだけれど、見る?」
外囿(ほかぞの)氏と言えば、世界でもトップクラスのユーフォニアム奏者であり、私が使用している YEP-842S の開発にも携わった方である。
「見ます。」
私は即答した。すぐに、バスに設置されたモニターから映像が流れる。
―知ってはいるが、あらためて映像で見ると、凄い。イメージは出来ても、真似は出来ない―。
演奏終了。思わず、映像に向かって拍手してしまった。しかも、私だけではなく周りのメンバーまで。
映像には続きがあり、3楽章仕立てのなかなか本格的な曲が流れる。こちらも素晴らしい演奏だ…といったところで、目的地に到着。
私は一つ、重大な事実に気が付く。―今日演奏する曲って、何だっけ!?

昼食後、練習開始。もちろん、曲のイメージは取り戻している(笑)
課題曲・自由曲を通して、ポイントとなる部分を抜き出し、調整していく。
私には一つ、どうしてもケリを付けておきたい箇所があった。それは、課題曲終盤に出てくる、上第2線のE♭。
前日の練習では、ユーフォニアムパート4人の内、ソヴェリン2本(団長、元短大生)で吹くことになっていた。
4人だと音量が大きすぎて、また、音が合わせづらいという理由だったが…逃げたままで終われるかっ…!
私は、ある手段を試みる。それは、ピッチを出来る限り合わせ、音量をピアニッシモにするというもの。―何とかしてや―
「Tassanic、それは吹かない音だよ。」
―なっ、なぜバレた…!?わずかに音がブレたか、あるいは体の動きを見られたか…?どちらにせよ、なかなかやるな…パートリーダー。
「やっぱり、2本の方が音がクリアになるからね。」
団長からのフォローも入る…となると、無理を通して吹く理由は全く無いな…。ここは、素直に退くことにする。
最終調整も無事に終了。いよいよ、コンクール会場に乗り込む。

楽器を持って、整列。この後は、案内に従い移動→チューニング→本番という流れなのだが―。
「Tassanic、暴走するなよ。」
「Tassanic、落ち着け。」
「Tassanic、手は下ろしておこう(笑)」
―ちょっと待て、みんなで取り囲んで言う必要があるのか!?確かに、心当たりが…ありすぎて困るのだが(笑)
後に私は、「まるで首輪を10個ほど付けられているかのようだった」と振り返ることになる。
「全開で吹いていいのは、最後の数小節だけだからね。」
―パートリーダー、おまえもか(笑)だが、その指摘は正確―了解。

チューニング室。今回は、指揮者が事前に段取りを組んでおり、スムーズに音合わせ・曲の確認が出来た。
舞台袖に入る。聞こえてくる曲は、よりによって…『ローマの祭』かよ。―今すぐ俺を混ぜろっ…!
…違う違う、落ち着け。楽器を手から離し、両腕を組み(重要!)、目を閉じて、気を落ち着ける。…正直、今までで一番苦労したぜ(笑)
そして、舞台に入場、配置―。

指揮者、構える。―行くぜ―。

―我々は、ここまでに積み上げてきたものを、舞台の上にすべて置いてきたはずだった―。


だが…しかし…勝利の女神はかくも非情かっ…!!
我々の楽団は、銀賞。
つまり…次の大会へは進めなかったのである。
私を含め、メンバーの落胆振りは凄まじく…何を話したらいいのか分からなかった―。

次は、「まつりのあとで」。

合奏?(2011年7月 第4週)

コンクール県大会の一週間前ということもあり、練習には熱が入ってきている。
日曜日は、指導者の先生を呼んで合奏。
楽曲をパズルのように解き明かしていくその手法は、まさに目からうろこと言った感じのものであった。
そして、火曜日。
前回学んだことを生かして…といきたいところだが、なかなかすぐには身につかない部分もある。
しかし、一度身に付けたものはすぐに取り戻せるのもまた事実なのだ。
後は、本番で生かせるように練習するのみだ。

…といったところで、ネタが尽きてしまった(笑)
普段が不真面目と言うわけではないが…真剣にやると、ネタにする余裕が無くなるということだろうか…?
なので、今回は別な視点で書いてみようと思う。
テーマは、「道具の威力、恐るべし」。

火曜日の合奏前のこと。
「Tassanic、楽器を磨くものを持ってない?」
パートリーダーが話しかけてきた。―こ奴、私の「ライツ・シルバークリーム」を狙ってやがるな。
私が感じたのは、無言の圧力…ではなく、ある疑念だった。
―お主、今から楽器を磨くつもりか?すぐに合奏が始まると言うのに。女性の「美」に対する執念は凄まじいな…って、違うか(笑)
どうやら本気のようなので、「スポンジに水を含ませて使うと効果的」、「金ベルには効かないぜ(笑)」等の注意点を教えて貸すことにする。傍で見ていたが、なかなかの手際だ。きっちりと、合奏終了前に磨き終えてしまった。
パートリーダー、入室。手元の楽器が光り輝く―。
ぐわっ、目が…目があっ―。…流石にこれは冗談だが(笑)、楽器に反射した光がまぶしくて、目を逸らしてしまったのは事実だ。指揮者も気づいたらしく、合奏終了後に楽器を確認しに来ていた程だ。
この「ライツ・シルバークリーム」の効果は凄まじい。もちろん自分の楽器にも使っているが、これで磨くと、冗談抜きで新品のような輝きを放つ
しかも、研磨剤を使っていないので、楽器が傷みにくい。ぜひ、お試しあれ。

合奏中、あることに気が付いた。―今日は、トロンボーンがずいぶんと充実しているな。
具体的には、セカンドの奏者の音がいつもよりクリアで力強いのだ。
この方は、最近新しい楽器(YAMAHA YSL-882ORとお見受けする)を購入したのだが、どうやら、それだけではない様子。
マウスピースを確認する。KUWATA…いい球が来そうです…って、違う(笑)
これは、ヤマハ製のマウスピースで、プロ奏者が開発に携わったシグネチャーモデルである。付属のマウスピースも決して悪くは無いのだが、やはり、こちらのほうが一枚上手である。楽器との相性が良く、奏者との相性もいいようだ。
因みに、私も自分の YEP-842S に付けて吹いてみたことがあるのだが…ユーフォニアムからトロンボーンの音が鳴っているように感じられた。やはり、トロンボーン奏者の意見が取り入れられているだけのことはある。
しかし、マウスピース一つでこれほど違いが出るとは…奥が深いぜ。

そういえば、私が今使っているマウスピースとの出会いは相当ドラマティックだったのだが…そのうち、「放浪記」で語ることになるだろう。
今回は、この辺にて。

熱い夏の始まり

このタイトルだと、野球とかの話のようだが、私の場合は少し違う。
今年も、吹奏楽コンクールの季節がやってきたのだ。

我々の地区では、前回の土日がコンクールの地区大会であった。
出番は日曜日であるが、土曜日は運営側の手伝い。私はステージ係であり、作業内容は、ステージ上の座席・譜面台・打楽器の設置等であった。出演団体が入れ替わる毎に、ステージをセッティングしなければならないのだ。これががもたつくようだと、舞台の進行に支障が出ることになる。
肝は、手伝いに来ている中学・高校生をどう動かしていくかと言う点にある。周りは学校の先生か指導者が主なので、そういった作業はお手の物であろうが…ただの会社員である私にとってはなかなか難しい。
途中で、自分が率先して動くのも大事だが、あえて立ち止まって周りの状況を見る必要があるのだなということに気が付いた。例えば、重い楽器を段の上に上げるのに人が足りてない場合に、サポートに回ったりなど。
他にも、まだまだ危なっかしい面があるな…って、ストーップ!!
ティンパニ同士の接触事故なんて、笑えないぜ。未然に防げてよかった…。

打楽器の運搬には、相当に気を使う必要がある。わずかな衝撃で音程・音色が変わってしまうものがあるためだ。ティンパニなどは、その代表的な例だろう。また、構造上きわめて音が鳴りやすく、特に他団体の演奏中においてはラフな運び方をするとその邪魔になる可能性もある。
個人的に一番運びたくない楽器は、スタンドに乗っかったシンバルである。墜落事故が発生しやすく、その場合の衝撃音が大きいためだ。ちなみに学校の生徒さんにお願いする場合は、スタンドとシンバルを別々に運ぶようにさせるのがベターだろう。

ステージ係の最大の特典は、各団体の演奏を間近に(しかも、タダで)聴けると言う点にあるだろう。しかし、私はどうにも気疲れしてしまい、それどころではなかった(笑)やはりまだ、ここは慣れない場所なのだろうか…?
それでも、大きな事故も無く、無事に一日目を終えられた事には素直に喜びを感じた。
裏方あっての舞台、である。今後もこういう機会があれば積極的に携わっていきたい。

さて、次は我々の本番だ。
日曜日、私は無事に演奏することが出来た。
実は私、今の楽団に入団してからコンクールに出るのは3回目だが、地区大会でユーフォニアムを演奏するのは初めてなのだ。
一昨年は身内の不幸のため急遽欠席、昨年は打楽器の応援という状態だったためだ。
私の所属する楽団は、例年通り推薦を頂いて県大会への出場を決めた。
さて、2週間でどこまで修正できるか。個人的には、どうも周りのテンポを追い越してしまっている場面が多いので、その当たりの補正が必要な感じである。
さて、頑張るか。

合奏!(2011年7月 第3週)

先週の合奏は、会社の用事のため参加できなくなってしまった…。
さて、今週の Tassanic は―。

いつもの合奏は火曜日なのだが、今回の合奏は月曜日。
祭日だったので、早めに練習場所に到着。合奏までには、まだ時間がある。
ならば、最近買ったソロ曲でも吹いてみようか。
1曲目は、G.リチャーズの「ミッドナイト・ユーフォニアム」。
楽譜上はそれほど困難ではないが、旋律を「歌う」ことを重視した作品。…私にとって最大の課題だな。
2曲目は…出ました。P.スパークの「パーティーピース」。
吹き応えのある曲だが、不可能とは思わせない匙加減が絶妙な作品。…私の「十八番」にしてやるぜ(笑)
しかし、いつもながら魅力的なメロディーだぜ。ついつい繰り返したくなってしまう…。

…ゼハー、ゼハー…しまった、吹きすぎたか。
練習部屋の前で休憩していると、あるメンバーが話しかけてきた。
「Tassanic、一人でたそがれてどうしたの?」
私も軽く返す。
「吹きまくって疲れた(笑)」
「何やってんの。」
パートリーダー、登場。…いつもに増して鋭いツッコミ(笑)
それもそのはず、合奏はまだ始まってすらいないのだ。

体調を整え、合奏に挑む。
今回は、スペシャルゲストを迎える事となった。
来週、ウチの楽団ではコンクール県大会に向けて強化練習を行うのだが、そのとき来る指導者の人が、急遽合奏を見てくれることになったのだ。
合奏開始。冒頭から指示が飛ぶ。
「この曲は、普通に吹くと平坦なまま終わってしまう曲。絞るところは絞って。」
―OK。もう一度…いかん、絞りすぎか?
「それだとやりすぎ。音の芯は保って。」
―なにっ、今のに即座に反応するか。ミスは偶然だったが、指導者としての力量を垣間見ることとなった。
いつも以上に集中力を保ちつつ、合奏は続いていく。
―この人、指示がきめ細かい。また、音楽的なアイディアを次々に出してくるタイプだ。普通にやっていると、追いつけない―!?。仕方が無い。封印を解くか
実は私は、音楽の感覚を掴むために体を激しく動かすタイプである。しかし、やりすぎると音がブレるし、周りの奏者も惑わされるという理由から、最近はあまり動かないことにしていたのだが…やるしかない。
もちろん、闇雲に動くのではなく、周りを惑わさない程度に。そして、感覚を掴み次第余計な動きは抑えていくのだ。

ようやく合奏終了。課題は山積みだが、それはこれからの練習で解決していくことになりそうだ。
…本番が楽しみである。

合奏!(2011年7月 第1週)

久しぶりに、平日の合奏について書いてみようと思う。

昨日のこと。
―さあ、今日は合奏に参加するぜ。
意気込んでいたところで、職場で足止めを食らってしまった。
これにはあせったが、仕事を素早く片付けて出発。
ちなみに、練習場所までは車で20分以上かかる。足止めは結構痛いのだ。

練習場所に到着。やはり、合奏はすでに始まっていた。いつものように、途中から潜りこむ。
ウチのパートは、パートリーダーしかいなかった。みなさん忙しいようだ。
ちなみに私は、今後しばらくは安定して合奏に参加できると思われる。職場の人事異動が、いい方向に行ったのでな。
さて、話を合奏に戻す。
早速、パートリーダーから指示が飛ぶ。
「この音はメロディーの音だから、しっかり吹いて。」
―よし、行くぜ。
「ユーフォニアム、音が大きすぎるな。」
―何っ!?指揮者が続ける。
「ここは3連符のメロディーを目立たせたいから、伸ばしの音は出しすぎないで。」
一見矛盾しているようではあるが、私の音は二分音符。つまり、和音(ハーモニー)を構成する音だ。
ということは…「メロディーの音」とは、根音(和音の基準音)のことか。
―了解。次は無事に吹くことができた。
パートリーダー曰く、この部分の音の件は団長から聞いた話であるとの事。各奏者がそれぞれの考えを持って音を出し、指揮者がそれをまとめていく…これが、合奏における音楽作りの醍醐味というやつだな。
その後も、今まで休んでいた分の情報を吸収しながら、本日の合奏を終えることができた。
―やはり、実際に音を出し合うことで得られるものは多いな。

終了後、何人かで集まっていたら、先日の舞台の話となった。
あるプロのお弟子さんが、ユーフォニアム協奏曲を演奏したあの舞台である。
その曲名が、『スコットランドの釣鐘草』であることが判明。あれが『釣鐘草』か…聴いて分からなかった自分の不勉強さに反省。…さて、研究してみるかな。
指揮者が突然、こんなことを言い出した。

Tassanic も、ユーフォニアムソロをやらないか?

―!?何だと!?
よくよく聞いて見ると、どうやら、秋に行われるミニコンサートの話のようだ。コンセプトが、「各楽器、あるいは奏者にスポットを当てていきたい」ということらしい。
ウチの楽団は、目下のところ、コンクールに向けて練習していくのではあるが、こちらも今から準備しておかないと間に合わないということだ。
しかし、ソロの件。…周りがやたらに乗り気だな(笑)
やる・やらないは未定だが…準備してみるか

今後も、アツい楽器生活が期待できそうである。

復活の兆し

本日は、久しぶりにそこそこ大きな舞台に出演してきた。
この舞台は、毎年の吹奏楽コンクール直前に行われている。地区の小学校・中学校・高校の吹奏楽部、そして一般の吹奏楽団体が一同に会し、演奏を披露してみようというのがコンセプトだ。
ちなみに、私は今の楽団に入って、初めてこういうイベントがある事を知った。私が生まれ育った町には、これに該当するイベントは無かったのだ。
しかも、各団体の演奏に対して講評が付く。なかなか豪勢な話だ

さて、私は今回の舞台に出演するにあたり、ある禁を犯した。それは、「ぶっつけ本番」。ここ数週間、まったく合奏に出られていなかったのだ。
前日、楽団ホームページの掲示板を確認した時のこと。なんと、メンバー表に私の名前が無い(笑)
まさかの出場停止か!?やはり、仕事の都合とはいえ直前の合奏までもキャンセルしたのが痛かったか…。
翌朝になっても、私の疑念は晴れなかった。仕方が無い…準備をして会場には行くが、最悪、出られなかった場合はおとなしく演奏を聴いて帰るか…。
もう一度掲示板を確認。

「ユーフォニアムパートは、Tassanic も出演します。 パートリーダー」

―これは、パートリーダー直々の出撃命令と採っていいんだよな(笑)
疑念が晴れたところで、俄然やる気が出てきた私。―よし、行くぜ。
しかし、ウチのパートリーダーの采配も相変わらず大したもんだ。…何しろ、自分が出ないはずの舞台のメンバーにまで気を配っているんだからな…って、普通か(笑)

会場に乗り込んだ私に、テューバの百万石が話しかけてきた。
「えらく手数の多いユーフォニアムの音が聞こえてくるんだが、Tassanic じゃないのか!?」
慌てて、音出しの部屋に向かう。確かに、やたらに難しいフレーズを吹きこなしている奴がいる。
私はここで、ある話を思い出した。―この地区には、あるプロ奏者のお弟子さんがいると―。
まさか、この男なのか!?衣装から、所属団体を割り出すことができた…というか、書いていた。
間違いない、本人だ。…まさか、ここで会うことになるとは。
チューニング終了後、ステージに移動する。先に演奏していたのが、その彼が所属する団体なのだが。
…バカな、ユーフォニアム協奏曲だと!?さっきのは遊びじゃなかったのか…。
最後まで聞いてみる。流石はプロの弟子、今日のところは完敗だ。
―最強への道は、相当に険しい。しかしなぜ、ウチのような田舎にこんな奴らがゴロゴロ眠っているんだ―?

だが、この遭遇によって、私の心に火が付いた(笑)つまらぬ感情など、今は無意味―。
確かにまともにやり合ったら負けるだろうが、今は私の最大限の力を持って自分の舞台に挑むだけだ―。
いよいよ、ウチの楽団の出番だ。私にとっては、初のぶっつけ本番だ…といっても、曲自体は以前にも演奏している。
―思い出せ、私の記憶の中の音楽を。
―感じろ、今舞台で流れている音楽を。
―後は、いつも通りだ―。

―何とかしてやったぜ(笑)
ウチの楽団の次は、「ティーチャーズバンド」と銘打った合同演奏だ。
冒頭の曲は、P.スパークが、震災からの復興を願って作曲した曲。今年、ウチの楽団の定期演奏会でも演奏したな。
この曲にはサックスやファゴットに重要なフレーズが振り分けられているのだが、今回はファゴットがいない―よし、私の出番だ
簡単なフレーズではあるが、気合を入れて演奏する。―やはり、やられっぱなしではいられないからな。
その後2曲演奏し、今回の舞台は終了となった。

全体を通してみれば、そこそこ吹けたと言えるのだろうが…やはり、舞台には万全の備え(練習)をもって臨みたい。
ようやく、その目処が立ったのは、私にとっては嬉しい限りだ。
コンクールまでには、調子を上げていかないとな。

そして、このブログもコンスタントに更新していきたい(笑)
「過去」と「現在」を織り成す、ある楽器吹きの物語。(できれば、「未来」も綴ってみたいと思っている…まだ構想すらろくにできていないが。)
今後とも、本ブログをよろしくお願いいたします。

死闘の果てに… (後編)

大舞台を前に、若干興奮気味の私。
…行くぜ。

バリチューによる演奏会開始前の前座を無事に済ませて、いよいよ本番開始。
今年の演奏会は、黙祷から始まった。団員も観客の皆さんも、色々な想いを馳せたことだろう。
私個人としては…地震に対する感情はもちろんあったが、何よりも、落ち着いて一曲目を迎えられたのが大きかった。今後、本番前の黙祷、いや、瞑想は必須だな。

第一部に突入。
一曲目はマーチ。この曲は、音のキレが重要。十六分音符で躓かないようにタンギングを駆使する。
二曲目は、風景画のような曲。テンポの変化が大きいため、指揮をしっかり感じて吹かないといけない。
よし、やっと半分。ここからは、難易度が跳ね上がる。
三曲目…変則的にも程があるぜ。
まず、拍子を取るだけでも一苦労。臨時記号(♯、♭等)はバンバン出るわ、フレージングはし辛いわで、相当困難な曲だ。頭の中に記憶している自分の(パートの)フレーズを、他のパートを頼りにしながら音として紡いでいく。
さらに、ミュートアクション。本番でミュートを使うのは、これが人生初であった。案の定、取り外して床に置くときに若干音がしてしまったが…録音では確認できなかったのでOK!?(笑)
いよいよ第一部最後の曲だ。この曲は、音の厚さが求められる曲だ。…ウチのユーフォニアムパートなら、足りないということは無いぜ。ただ、息のペース配分を間違えると、音が途切れるか、舞台で窒息死するか(笑)…といった意味ではかなりハードであったが。そして、最後の最後に運指表にはないハイHの音が。
…何とかしてやった…のか?といった感じで、第一部終了。私も流石に、天を仰いだ。
楽屋に戻ったら、みんな口々に「俺の役目は終わった(笑)」…確かにバリチューにとってはそう言いたくなるようなラインナップではあったが。
…だが、まだ終わって無いぜ。

休憩を挟み、第二部開始。
この舞台は、ナレーションと音楽で、物語を構成していく。
場面が12幕もあり、その場面ごとに違うタイプの音楽が用意されているので、頭の切り替えが大変だ。
曲ごとの難易度はそうでもないが、全曲通してみると、これはこれで十分に難しい。実際、少しミスってしまい…隣の視線が痛いぜ(笑)それでも、無事に終えることができた。
よし、後は第三部のみだ。席を移動しないと。
楽譜は、パートリーダーが移動してくれたのだが…。
「Tassanic、楽譜の順番がバラバラじゃない。」
―そうだった、直さな―。
サッサッサッ。「これでいいでしょ。」
パートリーダーに直されてしまった。有難いのだが…私がダメな子みたいに見えて少々気恥ずかしい(笑)
とにかく、次に向けて気合を入れなおす。

第三部は、一言で言えば、TVミュージックの舞台だ。
いつもなら、オクターブ上げをどんどん狙っていくところだが…さすがに今回は、その余力は無かった。また、音楽的な意味でも効果が薄いラインナップであったので、普通に確実に吹くことにする。パートリーダーからの依頼もあったので、結局、休む予定だったところも吹き通してしまった。
そして、無事終了。舞台は暖かい拍手で包まれる…よし、後はアンコールだ。
一曲目は、静かで美しい曲だ。曲のコンセプトに従い、震災被害からの復興への願いを込めて吹くことにする。
…ようやく、ここまで来たのだ。今回ほど、楽器が吹けることの喜びを実感できた舞台はないであろう。
その次が正真正銘、最後の曲。最後の一音まで気を抜くことなく、音を紡ぎ続ける―。
もう一度暖かい拍手に包まれ、これにて今回の演奏会は終了となった。

吹き終えた私は、自分の席に崩れるように座ってしまった。―今回は、今持っているすべてを舞台の上で出すことができた。このまま、余韻に浸るのも悪くない―。
「Tassanic、私の楽器を安全な場所に避難させて。」
…パートリーダーよ、もう少しくらい舞台の空気を感じさせてくれ…って言ってる場合じゃないか。撤収せねば。
両手で180万円のお通りだぜ(笑)と言わんばかりに、楽器を抱えて楽屋に移動。
楽器を無事に置き、撤収作業続行。すべてが終わったら、打ち上げだ。
―その後、午前3時まで飲む羽目になったのは余談であるが―。これでは、次の日寝込むのも道理である。

今回の定期演奏会において、感じたことは1つである。
―楽器吹きとして生きていられることに感謝を―。

死闘の果てに… (前編)

ようやく回復したので、土曜日の本番について語ってみる。
この日は、私が所属する楽団の定期演奏会に出演したのだ。これは、ウチの楽団にとっては年に一回の大舞台である。
終わってすぐに感想を書きたかったところだったが…この規模になると、余力を残すなどという器用な真似は私にはできない。
体力・気力ともに使い果たしてしまった私は、翌日寝込んでしまった。
その消耗は凄まじく、飯どころか水を飲む気力すらなく、月曜日の朝まで4食抜きという事態に。
積み重ねてきたものを、すべて舞台の上に置いてくることができたという意味では、充実した本番だったのだが。

さて、時間を本番前日に戻す。
ウチのパートの参加メンバーは、団長、パートリーダー、教師、私の4人。
4人…いるはずなのだが…。
パートリーダーと教師は、定期演奏会実行委員の仕事のため、ちょくちょく合奏を抜け、団長はもちろん多忙と。
場合によっては、私1人!?これでは、温存策が取れない!?
まあ、これはこれで楽しいのだが…本気で吹き過ぎないようにしないとな。
そんな中、パートリーダーから指示が。
「人数を減らしているところも、足りなさそうだったら吹いて。」
…これはまた、難しい注文だ。フレーズ(というか、伴奏か)自体は簡単だが、実際の演奏中ににバランスを見極めて、吹く吹かないを判断するのはなかなか困難なのだ。だが、やらないわけにはいかない。
「了解。」
…面白くなってきたぜ(笑)個人の仕上がりとしては、明日は十分いけそうだしな。

そして、いよいよ本番当日。
どうも、舞台となると血が騒いで仕方が無い(笑)しかも、結構外に出るようで…。
メンバーとの会話中。
「Tassanic、今日はやけにテンション高いね。」
リポD飲もうとしたら、団長が、
「Tassanic の場合はいらないでしょ(笑)」
…どうなる、本番?

続く(長くなったので分割)

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以前書いたやつ、上げます。
本日は、私も彼も大暴れするようなので(笑)

楽器吹きの友人から、演奏会の案内が届いた。
ただ、この日は私も用事があるため、残念ながら聴きに行くことができないのだ。
せめて、本ブログで宣伝させていただく事にする。
以下、本文。

東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災されました皆様、そのご家族に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

クレールウインドオーケストラ 第14回定期演奏会
〜がんばろう東北!! チャリティーコンサート〜

日時
2011年5月21日(土)

18:00開場
18:30開演
開演前にウェルカム演奏があります。

場所
三沢市公会堂 大ホール

入場料
無料

〜プログラム〜

第1部
・2011年課題曲より
・「トリトン」より(長生淳)
・カントゥス・ソナーレ(鈴木英史)

第2部
音楽物語
「100万回生きたねこ」

第3部
テレビの歴史を名曲とともに振り返る
・「ALWAYS三丁目の夕日」ハイライト
・アニメヒロインメドレー 他

司会 中島美華

お車でお越しの際は駐車場に限りがございますので、市営駐車場をご利用ください。

たくさんの皆様のご来場をお待ちしております!!
定期実行委員会一同より
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