Making TASSANIC WORKS

ある「楽器吹き」の物語

2011年05月

死闘の果てに… (後編)

大舞台を前に、若干興奮気味の私。
…行くぜ。

バリチューによる演奏会開始前の前座を無事に済ませて、いよいよ本番開始。
今年の演奏会は、黙祷から始まった。団員も観客の皆さんも、色々な想いを馳せたことだろう。
私個人としては…地震に対する感情はもちろんあったが、何よりも、落ち着いて一曲目を迎えられたのが大きかった。今後、本番前の黙祷、いや、瞑想は必須だな。

第一部に突入。
一曲目はマーチ。この曲は、音のキレが重要。十六分音符で躓かないようにタンギングを駆使する。
二曲目は、風景画のような曲。テンポの変化が大きいため、指揮をしっかり感じて吹かないといけない。
よし、やっと半分。ここからは、難易度が跳ね上がる。
三曲目…変則的にも程があるぜ。
まず、拍子を取るだけでも一苦労。臨時記号(♯、♭等)はバンバン出るわ、フレージングはし辛いわで、相当困難な曲だ。頭の中に記憶している自分の(パートの)フレーズを、他のパートを頼りにしながら音として紡いでいく。
さらに、ミュートアクション。本番でミュートを使うのは、これが人生初であった。案の定、取り外して床に置くときに若干音がしてしまったが…録音では確認できなかったのでOK!?(笑)
いよいよ第一部最後の曲だ。この曲は、音の厚さが求められる曲だ。…ウチのユーフォニアムパートなら、足りないということは無いぜ。ただ、息のペース配分を間違えると、音が途切れるか、舞台で窒息死するか(笑)…といった意味ではかなりハードであったが。そして、最後の最後に運指表にはないハイHの音が。
…何とかしてやった…のか?といった感じで、第一部終了。私も流石に、天を仰いだ。
楽屋に戻ったら、みんな口々に「俺の役目は終わった(笑)」…確かにバリチューにとってはそう言いたくなるようなラインナップではあったが。
…だが、まだ終わって無いぜ。

休憩を挟み、第二部開始。
この舞台は、ナレーションと音楽で、物語を構成していく。
場面が12幕もあり、その場面ごとに違うタイプの音楽が用意されているので、頭の切り替えが大変だ。
曲ごとの難易度はそうでもないが、全曲通してみると、これはこれで十分に難しい。実際、少しミスってしまい…隣の視線が痛いぜ(笑)それでも、無事に終えることができた。
よし、後は第三部のみだ。席を移動しないと。
楽譜は、パートリーダーが移動してくれたのだが…。
「Tassanic、楽譜の順番がバラバラじゃない。」
―そうだった、直さな―。
サッサッサッ。「これでいいでしょ。」
パートリーダーに直されてしまった。有難いのだが…私がダメな子みたいに見えて少々気恥ずかしい(笑)
とにかく、次に向けて気合を入れなおす。

第三部は、一言で言えば、TVミュージックの舞台だ。
いつもなら、オクターブ上げをどんどん狙っていくところだが…さすがに今回は、その余力は無かった。また、音楽的な意味でも効果が薄いラインナップであったので、普通に確実に吹くことにする。パートリーダーからの依頼もあったので、結局、休む予定だったところも吹き通してしまった。
そして、無事終了。舞台は暖かい拍手で包まれる…よし、後はアンコールだ。
一曲目は、静かで美しい曲だ。曲のコンセプトに従い、震災被害からの復興への願いを込めて吹くことにする。
…ようやく、ここまで来たのだ。今回ほど、楽器が吹けることの喜びを実感できた舞台はないであろう。
その次が正真正銘、最後の曲。最後の一音まで気を抜くことなく、音を紡ぎ続ける―。
もう一度暖かい拍手に包まれ、これにて今回の演奏会は終了となった。

吹き終えた私は、自分の席に崩れるように座ってしまった。―今回は、今持っているすべてを舞台の上で出すことができた。このまま、余韻に浸るのも悪くない―。
「Tassanic、私の楽器を安全な場所に避難させて。」
…パートリーダーよ、もう少しくらい舞台の空気を感じさせてくれ…って言ってる場合じゃないか。撤収せねば。
両手で180万円のお通りだぜ(笑)と言わんばかりに、楽器を抱えて楽屋に移動。
楽器を無事に置き、撤収作業続行。すべてが終わったら、打ち上げだ。
―その後、午前3時まで飲む羽目になったのは余談であるが―。これでは、次の日寝込むのも道理である。

今回の定期演奏会において、感じたことは1つである。
―楽器吹きとして生きていられることに感謝を―。

死闘の果てに… (前編)

ようやく回復したので、土曜日の本番について語ってみる。
この日は、私が所属する楽団の定期演奏会に出演したのだ。これは、ウチの楽団にとっては年に一回の大舞台である。
終わってすぐに感想を書きたかったところだったが…この規模になると、余力を残すなどという器用な真似は私にはできない。
体力・気力ともに使い果たしてしまった私は、翌日寝込んでしまった。
その消耗は凄まじく、飯どころか水を飲む気力すらなく、月曜日の朝まで4食抜きという事態に。
積み重ねてきたものを、すべて舞台の上に置いてくることができたという意味では、充実した本番だったのだが。

さて、時間を本番前日に戻す。
ウチのパートの参加メンバーは、団長、パートリーダー、教師、私の4人。
4人…いるはずなのだが…。
パートリーダーと教師は、定期演奏会実行委員の仕事のため、ちょくちょく合奏を抜け、団長はもちろん多忙と。
場合によっては、私1人!?これでは、温存策が取れない!?
まあ、これはこれで楽しいのだが…本気で吹き過ぎないようにしないとな。
そんな中、パートリーダーから指示が。
「人数を減らしているところも、足りなさそうだったら吹いて。」
…これはまた、難しい注文だ。フレーズ(というか、伴奏か)自体は簡単だが、実際の演奏中ににバランスを見極めて、吹く吹かないを判断するのはなかなか困難なのだ。だが、やらないわけにはいかない。
「了解。」
…面白くなってきたぜ(笑)個人の仕上がりとしては、明日は十分いけそうだしな。

そして、いよいよ本番当日。
どうも、舞台となると血が騒いで仕方が無い(笑)しかも、結構外に出るようで…。
メンバーとの会話中。
「Tassanic、今日はやけにテンション高いね。」
リポD飲もうとしたら、団長が、
「Tassanic の場合はいらないでしょ(笑)」
…どうなる、本番?

続く(長くなったので分割)

広告!

以前書いたやつ、上げます。
本日は、私も彼も大暴れするようなので(笑)

楽器吹きの友人から、演奏会の案内が届いた。
ただ、この日は私も用事があるため、残念ながら聴きに行くことができないのだ。
せめて、本ブログで宣伝させていただく事にする。
以下、本文。

東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災されました皆様、そのご家族に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

クレールウインドオーケストラ 第14回定期演奏会
〜がんばろう東北!! チャリティーコンサート〜

日時
2011年5月21日(土)

18:00開場
18:30開演
開演前にウェルカム演奏があります。

場所
三沢市公会堂 大ホール

入場料
無料

〜プログラム〜

第1部
・2011年課題曲より
・「トリトン」より(長生淳)
・カントゥス・ソナーレ(鈴木英史)

第2部
音楽物語
「100万回生きたねこ」

第3部
テレビの歴史を名曲とともに振り返る
・「ALWAYS三丁目の夕日」ハイライト
・アニメヒロインメドレー 他

司会 中島美華

お車でお越しの際は駐車場に限りがございますので、市営駐車場をご利用ください。

たくさんの皆様のご来場をお待ちしております!!
定期実行委員会一同より

合奏ダイジェスト!

早起きしたので、久しぶりに書いてみる。(長らく更新サボってすみません…。)

5月火曜第2週。
私の技の1つは、超絶的な(?)耳コピ能力である。この技があるおかげで、合奏中は周りの音を拾って吹くことができるのだ。つまり…少ない練習量の割には吹けるって事なのだが(笑)
しかし、この日は絶不調。音が拾えないし、合奏しているにも関わらず、吹くべき音が頭の中に浮かんでこない…。
いつもなら、耳が音を教えてくれるってレベルでイメージができるのに…。
本気で、頭の中が真っ白だった。

その次の日曜日。
…よし、音が見える。これならいけるぜ。やはり、十分に準備してから吹くと調子がいいな。
この日の合奏は、無事にこなすことができた。やはり、本番1週間前ともなると昂りが違うな(笑)
さて、合奏終了後。指揮者が楽器を持参し、P.スパークのパントマイムを吹きだした。
…何っ、最高音のE♭を当ててきただと!?私も吹いてみる…スカッ(笑)
ぐっ…負けたままで終われるかっ!!執念のハイE♭…。
「そろそろ撤収だよ。」
団長の水入りで、この対決は終了。まあ、出せたからよしとしよう。

昨日。
流石に本番前日、皆さん気合が入っていらっしゃる。
私は…血が騒いで仕方が無い(笑)
いつもよりよけいに回しております、とばかりに吹いていたら…
「Tassanic、動くな。」
…しまった。悪い癖が出てしまった。落ち着け、私(笑)
演奏自体の調子は上々。周りの音をしっかり拾えているし。後は、ちゃんと指揮についていければOKだな。

そして今日、死闘に挑む。さて、どうなることやら。

予告!

本ブログをご覧の皆様、お待たせしました!
先日、最終回を迎えた「YEP-321S放浪記」ですが…続きを書きます
以下、詳細を発表いたします。

◇YEP-321S放浪記 特別編
本編では語られなかった、あるイベントについてのお話。…というか、書き忘れた(笑)
舞台は「桜舞う城下町」。時期は、アンサンブルコンテスト団内予選の直前。

◇YEP-842S放浪記
Tassanic の現在に至る物語。どのような展開が待ち受けているのだろうか?

上記の2タイトルについては、確実に執筆いたします。
さらに、以下の内容についても構想中です。

◇YEP-321S放浪記 大学編 (執筆可能性:90%)
全世界の YEP-321S ファンに捧げます…って、何人いるんだ?(笑)

◇YEP-321S放浪記 高校編 (執筆可能性:50%)
この頃の記憶となると、だいぶ曖昧になってきている。
もし書くとしたら、各話完結のエッセイ風味になるかも。

今後とも、TASSANIC WORKS をよろしくお願いいたします。


麻雀!

ついに…書いてしまった(笑)

私は読書を趣味としているが、実は、他にも隠れた趣味を持っている。
それは、麻雀とビリヤード。…あれ、吹奏楽は?
楽器吹きは本職!!…心の中では(笑)
今回は、麻雀にまつわる話―。

私は中学生時代から、友人相手に麻雀を嗜んでいたのだが、大学時代を最後にずっと打っていなかった。
それが、麻雀を隠れた趣味としている理由だったのだが。
平成二十三年四月―。
私の住処は会社の寮である。そこに、採用者の研修ということで5人が一気に入居した。
しかし、その彼らが…どえらい奴らだった。
ある日、仕事から帰って見ると、その5人がロビーでくつろいでいた。
やっぱり営業職はコミュニケーションが盛んだなと思いながら、私は、向かいの部屋(食堂)で夕飯を食べていたのだが。
しばらくすると、何やら、音が聞こえてきた。

―ジャラジャラ、ジャラジャラ―。

…まさか。恐る恐る覗いてみる。
案の定、コタツを2つ積み上げ、その周りの椅子に3人座っている。
そう、麻雀である。この場合は、3人麻雀か。他の1人は寝ていて、1人はルールを知らないから眺めているといった感じだったが。
私もその部屋に入った。
「麻雀ですか?」
「そうそう。君は麻雀できるの?」
「基本的なルールと役は分かりますが。」
本来、麻雀は4人で行うゲームである。この流れで、私も参戦することになった。
札束が飛び交うようなレベルのやつは勘弁してくださいよ。」といった軽い感じで、対局は進んでいく。
…社員同士でつぶし合うのは小説の中だけにしていただきたい(笑)
どうやら、メンバーの中には雀荘(麻雀を打てる店)に通っている奴がいるらしい。
こちらは、何せ5年ぶりである。予想通り、負けてしまった。

それ以来、結構頻繁に卓を囲んでいるが…このメンバー、なかなかの強者揃いである。ゴールデンウィークに帰省した際に、自前の麻雀牌とマットを持って来たり、実家から寮に戻ったかと思うと、早速対局を開始したり…まあ、私も参加したが(笑)
ちなみに今日は、初勝利を収めることができた。
決まり手は、面前の清一色。このブログは麻雀専門では無いので説明は省略するが、高い手役である。
こんな感じで、最近は刺激的な寮生活を過ごしている。

お試し!

今更だが、楽器と読書以外の事を書く場合に、当てはめるカテゴリーが無い事に気が付いた。
よって、新カテゴリー「楽器吹きの休日」を追加する。「その他」でも良いのだろうが、味気ないと思ったのでな。

今回、初めて携帯電話から投稿してみる。「桜舞う城下町」の実家にいるのだが、PCによるネット環境が無いためだ。…入力が大変だな(笑)

本日は、友人と花見の予定。昨日偵察した(近くを車で通った)感じでは、ちょうど見頃。天気も良さそうだし、楽しみだ。

YEP-321S放浪記 あとがき

本ブログを閲覧してくださっている皆様、こんにちは。Tassan Tassanic と申します。
フルネーム(?)を名乗るのは初めてですね。
特に説明も無く初めてしまった「YEP-321S放浪記」ですが、あとがきと称して、色々と説明していこうと思います。

まず、ブログを始めようと思った理由です。
今回の東日本大震災を受け、楽器を吹く気力を失いそうになったことが切っ掛けでした。
私自身の被害は停電のみでしたが、被災状況がだんだん明らかになって行く、練習は中止になる…。
そんな時、自分を見つめ直してみよう、と思ったのです。
楽器吹きとしての自分を振り返ってみたとき…意外に面白い楽器人生を送っているのではないか!?
この記憶を、自分の頭の中にだけ置いておくのはもったいない―そうだ、文章化してみよう。
そういう訳で、乗っ取りを企画しました(笑)

次に、タイトルの由来ですが、某有名麻雀小説が元になっています。というか、隠せていませんね(笑)
阿佐田哲也氏の「麻雀放浪記」。実は、私が始めて自分のお小遣いで買って読んだ小説だったりします。
私の「放浪記」の話を形作る上で、どうしても気になっていたことがあります。それは、音楽、特に吹奏楽を題材とする既存の作品に出てくるキャラクターって、基本的にいい子ちゃんばっかり(笑)
もし、麻雀放浪記のようなピカレスクロマン(悪漢小説)を表現できたのなら、話が面白くなるのではないか―。
作中の「Tassanic」が、対決におけるこだわりが強いのはそのためです。まあ、私自身の性格も多分に反映されていますが…。
また、麻雀放浪記に対するオマージュが、この物語のどこかに書かれています。ヒントは日付…一年早く入団するべきだったか(笑)

そして、この物語を、事実を元にしたフィクションとしている理由。
話の内容は、私が所属している楽団で起こった事をモデルとしているのですが、団員のプライバシーを守るため、事実に対して若干の補正をかける場合があるためです。
また、話の内容を、吹奏楽関係者以外の方にも分かりやすくするために、あえて説明を簡略化している部分もあります。
因みに団員には、今のところこのブログの存在は秘密にしています。それは、勝手に団員を登場人物のモデルにしているからです(笑)
まあ、ツイッターで私を探せる人には、バレバレなのですが…。

最後に、私の音楽活動に関わっているすべての人々に謝辞を。
まず、私が所属する楽団の団員、特に、ユーフォニアムパートの皆様。私を暖かく受け入れてくれたことに感謝いたします。これが無ければ、「放浪記」の物語は始まっていませんでした。
次に、私の家族。特に、私の吹奏楽活動を全面的に支持してくれた母に最大の感謝を。ありがとう。実家にインターネット環境が無いため、このブログを直接見せられないのは残念でありますが…。
これまで吹奏楽を続けてくる上で、お世話になった皆様。現在、直接会うのが困難な方がたくさんいるので、この場を借りてお礼を申し上げます。
そして、本ブログを閲覧してくださった皆様。どこかで誰かが見ていてくれるという事実は、私がこのブログを続けていく上で励みになりました。本当にありがとうございます。

こんな感じの私ですが、これからもよろしくお願いいたします。

春の陽気に誘われ、桜が一気に満開になった某県某市にて
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