Making TASSANIC WORKS

ある「楽器吹き」の物語

2011年07月

合奏?(2011年7月 第4週)

コンクール県大会の一週間前ということもあり、練習には熱が入ってきている。
日曜日は、指導者の先生を呼んで合奏。
楽曲をパズルのように解き明かしていくその手法は、まさに目からうろこと言った感じのものであった。
そして、火曜日。
前回学んだことを生かして…といきたいところだが、なかなかすぐには身につかない部分もある。
しかし、一度身に付けたものはすぐに取り戻せるのもまた事実なのだ。
後は、本番で生かせるように練習するのみだ。

…といったところで、ネタが尽きてしまった(笑)
普段が不真面目と言うわけではないが…真剣にやると、ネタにする余裕が無くなるということだろうか…?
なので、今回は別な視点で書いてみようと思う。
テーマは、「道具の威力、恐るべし」。

火曜日の合奏前のこと。
「Tassanic、楽器を磨くものを持ってない?」
パートリーダーが話しかけてきた。―こ奴、私の「ライツ・シルバークリーム」を狙ってやがるな。
私が感じたのは、無言の圧力…ではなく、ある疑念だった。
―お主、今から楽器を磨くつもりか?すぐに合奏が始まると言うのに。女性の「美」に対する執念は凄まじいな…って、違うか(笑)
どうやら本気のようなので、「スポンジに水を含ませて使うと効果的」、「金ベルには効かないぜ(笑)」等の注意点を教えて貸すことにする。傍で見ていたが、なかなかの手際だ。きっちりと、合奏終了前に磨き終えてしまった。
パートリーダー、入室。手元の楽器が光り輝く―。
ぐわっ、目が…目があっ―。…流石にこれは冗談だが(笑)、楽器に反射した光がまぶしくて、目を逸らしてしまったのは事実だ。指揮者も気づいたらしく、合奏終了後に楽器を確認しに来ていた程だ。
この「ライツ・シルバークリーム」の効果は凄まじい。もちろん自分の楽器にも使っているが、これで磨くと、冗談抜きで新品のような輝きを放つ
しかも、研磨剤を使っていないので、楽器が傷みにくい。ぜひ、お試しあれ。

合奏中、あることに気が付いた。―今日は、トロンボーンがずいぶんと充実しているな。
具体的には、セカンドの奏者の音がいつもよりクリアで力強いのだ。
この方は、最近新しい楽器(YAMAHA YSL-882ORとお見受けする)を購入したのだが、どうやら、それだけではない様子。
マウスピースを確認する。KUWATA…いい球が来そうです…って、違う(笑)
これは、ヤマハ製のマウスピースで、プロ奏者が開発に携わったシグネチャーモデルである。付属のマウスピースも決して悪くは無いのだが、やはり、こちらのほうが一枚上手である。楽器との相性が良く、奏者との相性もいいようだ。
因みに、私も自分の YEP-842S に付けて吹いてみたことがあるのだが…ユーフォニアムからトロンボーンの音が鳴っているように感じられた。やはり、トロンボーン奏者の意見が取り入れられているだけのことはある。
しかし、マウスピース一つでこれほど違いが出るとは…奥が深いぜ。

そういえば、私が今使っているマウスピースとの出会いは相当ドラマティックだったのだが…そのうち、「放浪記」で語ることになるだろう。
今回は、この辺にて。

熱い夏の始まり

このタイトルだと、野球とかの話のようだが、私の場合は少し違う。
今年も、吹奏楽コンクールの季節がやってきたのだ。

我々の地区では、前回の土日がコンクールの地区大会であった。
出番は日曜日であるが、土曜日は運営側の手伝い。私はステージ係であり、作業内容は、ステージ上の座席・譜面台・打楽器の設置等であった。出演団体が入れ替わる毎に、ステージをセッティングしなければならないのだ。これががもたつくようだと、舞台の進行に支障が出ることになる。
肝は、手伝いに来ている中学・高校生をどう動かしていくかと言う点にある。周りは学校の先生か指導者が主なので、そういった作業はお手の物であろうが…ただの会社員である私にとってはなかなか難しい。
途中で、自分が率先して動くのも大事だが、あえて立ち止まって周りの状況を見る必要があるのだなということに気が付いた。例えば、重い楽器を段の上に上げるのに人が足りてない場合に、サポートに回ったりなど。
他にも、まだまだ危なっかしい面があるな…って、ストーップ!!
ティンパニ同士の接触事故なんて、笑えないぜ。未然に防げてよかった…。

打楽器の運搬には、相当に気を使う必要がある。わずかな衝撃で音程・音色が変わってしまうものがあるためだ。ティンパニなどは、その代表的な例だろう。また、構造上きわめて音が鳴りやすく、特に他団体の演奏中においてはラフな運び方をするとその邪魔になる可能性もある。
個人的に一番運びたくない楽器は、スタンドに乗っかったシンバルである。墜落事故が発生しやすく、その場合の衝撃音が大きいためだ。ちなみに学校の生徒さんにお願いする場合は、スタンドとシンバルを別々に運ぶようにさせるのがベターだろう。

ステージ係の最大の特典は、各団体の演奏を間近に(しかも、タダで)聴けると言う点にあるだろう。しかし、私はどうにも気疲れしてしまい、それどころではなかった(笑)やはりまだ、ここは慣れない場所なのだろうか…?
それでも、大きな事故も無く、無事に一日目を終えられた事には素直に喜びを感じた。
裏方あっての舞台、である。今後もこういう機会があれば積極的に携わっていきたい。

さて、次は我々の本番だ。
日曜日、私は無事に演奏することが出来た。
実は私、今の楽団に入団してからコンクールに出るのは3回目だが、地区大会でユーフォニアムを演奏するのは初めてなのだ。
一昨年は身内の不幸のため急遽欠席、昨年は打楽器の応援という状態だったためだ。
私の所属する楽団は、例年通り推薦を頂いて県大会への出場を決めた。
さて、2週間でどこまで修正できるか。個人的には、どうも周りのテンポを追い越してしまっている場面が多いので、その当たりの補正が必要な感じである。
さて、頑張るか。

合奏!(2011年7月 第3週)

先週の合奏は、会社の用事のため参加できなくなってしまった…。
さて、今週の Tassanic は―。

いつもの合奏は火曜日なのだが、今回の合奏は月曜日。
祭日だったので、早めに練習場所に到着。合奏までには、まだ時間がある。
ならば、最近買ったソロ曲でも吹いてみようか。
1曲目は、G.リチャーズの「ミッドナイト・ユーフォニアム」。
楽譜上はそれほど困難ではないが、旋律を「歌う」ことを重視した作品。…私にとって最大の課題だな。
2曲目は…出ました。P.スパークの「パーティーピース」。
吹き応えのある曲だが、不可能とは思わせない匙加減が絶妙な作品。…私の「十八番」にしてやるぜ(笑)
しかし、いつもながら魅力的なメロディーだぜ。ついつい繰り返したくなってしまう…。

…ゼハー、ゼハー…しまった、吹きすぎたか。
練習部屋の前で休憩していると、あるメンバーが話しかけてきた。
「Tassanic、一人でたそがれてどうしたの?」
私も軽く返す。
「吹きまくって疲れた(笑)」
「何やってんの。」
パートリーダー、登場。…いつもに増して鋭いツッコミ(笑)
それもそのはず、合奏はまだ始まってすらいないのだ。

体調を整え、合奏に挑む。
今回は、スペシャルゲストを迎える事となった。
来週、ウチの楽団ではコンクール県大会に向けて強化練習を行うのだが、そのとき来る指導者の人が、急遽合奏を見てくれることになったのだ。
合奏開始。冒頭から指示が飛ぶ。
「この曲は、普通に吹くと平坦なまま終わってしまう曲。絞るところは絞って。」
―OK。もう一度…いかん、絞りすぎか?
「それだとやりすぎ。音の芯は保って。」
―なにっ、今のに即座に反応するか。ミスは偶然だったが、指導者としての力量を垣間見ることとなった。
いつも以上に集中力を保ちつつ、合奏は続いていく。
―この人、指示がきめ細かい。また、音楽的なアイディアを次々に出してくるタイプだ。普通にやっていると、追いつけない―!?。仕方が無い。封印を解くか
実は私は、音楽の感覚を掴むために体を激しく動かすタイプである。しかし、やりすぎると音がブレるし、周りの奏者も惑わされるという理由から、最近はあまり動かないことにしていたのだが…やるしかない。
もちろん、闇雲に動くのではなく、周りを惑わさない程度に。そして、感覚を掴み次第余計な動きは抑えていくのだ。

ようやく合奏終了。課題は山積みだが、それはこれからの練習で解決していくことになりそうだ。
…本番が楽しみである。

合奏!(2011年7月 第1週)

久しぶりに、平日の合奏について書いてみようと思う。

昨日のこと。
―さあ、今日は合奏に参加するぜ。
意気込んでいたところで、職場で足止めを食らってしまった。
これにはあせったが、仕事を素早く片付けて出発。
ちなみに、練習場所までは車で20分以上かかる。足止めは結構痛いのだ。

練習場所に到着。やはり、合奏はすでに始まっていた。いつものように、途中から潜りこむ。
ウチのパートは、パートリーダーしかいなかった。みなさん忙しいようだ。
ちなみに私は、今後しばらくは安定して合奏に参加できると思われる。職場の人事異動が、いい方向に行ったのでな。
さて、話を合奏に戻す。
早速、パートリーダーから指示が飛ぶ。
「この音はメロディーの音だから、しっかり吹いて。」
―よし、行くぜ。
「ユーフォニアム、音が大きすぎるな。」
―何っ!?指揮者が続ける。
「ここは3連符のメロディーを目立たせたいから、伸ばしの音は出しすぎないで。」
一見矛盾しているようではあるが、私の音は二分音符。つまり、和音(ハーモニー)を構成する音だ。
ということは…「メロディーの音」とは、根音(和音の基準音)のことか。
―了解。次は無事に吹くことができた。
パートリーダー曰く、この部分の音の件は団長から聞いた話であるとの事。各奏者がそれぞれの考えを持って音を出し、指揮者がそれをまとめていく…これが、合奏における音楽作りの醍醐味というやつだな。
その後も、今まで休んでいた分の情報を吸収しながら、本日の合奏を終えることができた。
―やはり、実際に音を出し合うことで得られるものは多いな。

終了後、何人かで集まっていたら、先日の舞台の話となった。
あるプロのお弟子さんが、ユーフォニアム協奏曲を演奏したあの舞台である。
その曲名が、『スコットランドの釣鐘草』であることが判明。あれが『釣鐘草』か…聴いて分からなかった自分の不勉強さに反省。…さて、研究してみるかな。
指揮者が突然、こんなことを言い出した。

Tassanic も、ユーフォニアムソロをやらないか?

―!?何だと!?
よくよく聞いて見ると、どうやら、秋に行われるミニコンサートの話のようだ。コンセプトが、「各楽器、あるいは奏者にスポットを当てていきたい」ということらしい。
ウチの楽団は、目下のところ、コンクールに向けて練習していくのではあるが、こちらも今から準備しておかないと間に合わないということだ。
しかし、ソロの件。…周りがやたらに乗り気だな(笑)
やる・やらないは未定だが…準備してみるか

今後も、アツい楽器生活が期待できそうである。

復活の兆し

本日は、久しぶりにそこそこ大きな舞台に出演してきた。
この舞台は、毎年の吹奏楽コンクール直前に行われている。地区の小学校・中学校・高校の吹奏楽部、そして一般の吹奏楽団体が一同に会し、演奏を披露してみようというのがコンセプトだ。
ちなみに、私は今の楽団に入って、初めてこういうイベントがある事を知った。私が生まれ育った町には、これに該当するイベントは無かったのだ。
しかも、各団体の演奏に対して講評が付く。なかなか豪勢な話だ

さて、私は今回の舞台に出演するにあたり、ある禁を犯した。それは、「ぶっつけ本番」。ここ数週間、まったく合奏に出られていなかったのだ。
前日、楽団ホームページの掲示板を確認した時のこと。なんと、メンバー表に私の名前が無い(笑)
まさかの出場停止か!?やはり、仕事の都合とはいえ直前の合奏までもキャンセルしたのが痛かったか…。
翌朝になっても、私の疑念は晴れなかった。仕方が無い…準備をして会場には行くが、最悪、出られなかった場合はおとなしく演奏を聴いて帰るか…。
もう一度掲示板を確認。

「ユーフォニアムパートは、Tassanic も出演します。 パートリーダー」

―これは、パートリーダー直々の出撃命令と採っていいんだよな(笑)
疑念が晴れたところで、俄然やる気が出てきた私。―よし、行くぜ。
しかし、ウチのパートリーダーの采配も相変わらず大したもんだ。…何しろ、自分が出ないはずの舞台のメンバーにまで気を配っているんだからな…って、普通か(笑)

会場に乗り込んだ私に、テューバの百万石が話しかけてきた。
「えらく手数の多いユーフォニアムの音が聞こえてくるんだが、Tassanic じゃないのか!?」
慌てて、音出しの部屋に向かう。確かに、やたらに難しいフレーズを吹きこなしている奴がいる。
私はここで、ある話を思い出した。―この地区には、あるプロ奏者のお弟子さんがいると―。
まさか、この男なのか!?衣装から、所属団体を割り出すことができた…というか、書いていた。
間違いない、本人だ。…まさか、ここで会うことになるとは。
チューニング終了後、ステージに移動する。先に演奏していたのが、その彼が所属する団体なのだが。
…バカな、ユーフォニアム協奏曲だと!?さっきのは遊びじゃなかったのか…。
最後まで聞いてみる。流石はプロの弟子、今日のところは完敗だ。
―最強への道は、相当に険しい。しかしなぜ、ウチのような田舎にこんな奴らがゴロゴロ眠っているんだ―?

だが、この遭遇によって、私の心に火が付いた(笑)つまらぬ感情など、今は無意味―。
確かにまともにやり合ったら負けるだろうが、今は私の最大限の力を持って自分の舞台に挑むだけだ―。
いよいよ、ウチの楽団の出番だ。私にとっては、初のぶっつけ本番だ…といっても、曲自体は以前にも演奏している。
―思い出せ、私の記憶の中の音楽を。
―感じろ、今舞台で流れている音楽を。
―後は、いつも通りだ―。

―何とかしてやったぜ(笑)
ウチの楽団の次は、「ティーチャーズバンド」と銘打った合同演奏だ。
冒頭の曲は、P.スパークが、震災からの復興を願って作曲した曲。今年、ウチの楽団の定期演奏会でも演奏したな。
この曲にはサックスやファゴットに重要なフレーズが振り分けられているのだが、今回はファゴットがいない―よし、私の出番だ
簡単なフレーズではあるが、気合を入れて演奏する。―やはり、やられっぱなしではいられないからな。
その後2曲演奏し、今回の舞台は終了となった。

全体を通してみれば、そこそこ吹けたと言えるのだろうが…やはり、舞台には万全の備え(練習)をもって臨みたい。
ようやく、その目処が立ったのは、私にとっては嬉しい限りだ。
コンクールまでには、調子を上げていかないとな。

そして、このブログもコンスタントに更新していきたい(笑)
「過去」と「現在」を織り成す、ある楽器吹きの物語。(できれば、「未来」も綴ってみたいと思っている…まだ構想すらろくにできていないが。)
今後とも、本ブログをよろしくお願いいたします。
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