―ん…?
ふと目を覚まし、傍らのテレビを眺める。
土俵上には白鵬と稀勢の里…今日は千秋楽か。
いい勝負だった…って、何かを忘れているような?
…まずい!18時半から合奏だ―。

何とか練習会場に辿り着き、合奏に参加する。
本日はトロンボーンは私一人。なかなかハードである。
もっとも、現在パートのメンバーは全員揃っても3名であり…救援が待たれるところだが…。
曲は定期演奏会のメインの曲。20分を超える大曲だ。
この曲は全編にわたって緊張感のある曲であり、難所も多い。
スライドアクションも激しく…バルブトロンボーンは無いのか!?(笑)

私の担当は2ndであるが、1stの楽譜も眺めつつ合奏を進めていく。
―おっと、案の定1プレーヤーの箇所があるぜ。落ち着いて演奏する。
序盤は、隣の楽譜を見る余裕があるのだが…中盤、曲が激しくなってくるとその余裕は消し飛ぶ。
トランペットだけでは飽き足らず、トロンボーンにもハイトーンが要求されるのだ。
―ハイHの連打なんて、過激すぎるぜ。音がキツく鳴らないようにするのは、至難の業だ。

しかし、真の地獄はその後にある。
ハイトーンのメロディーが終わり、伴奏に移行する部分だ。
最初の音をグリッサンドで下降、低温の一撃、そして元に戻るという組み合わせだが…跳躍が凄まじいのである。
1stの楽譜を見てみると、五線の下のEと上のE…基礎練習の時に試すことはあるが…実戦で2オクターヴ飛ばすのは初めて見たぜ。
2ndはC♯まで、実際に私が吹くのはこれだが、下のEの当てにくいことと言ったら(笑)
ちなみに3rdは第5線のAまでであるが…決して簡単ではない。

もちろん、難所はこれだけではない。この曲の練習を終えると、いつもヘトヘトである。
多分、まだ慣れていない分余計に力が入ってしまっているのだろうが…。
本番は6月、精進あるのみ―!

追伸:さて、この曲は何でしょう?